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【アクリル板を活用した屋根について】
"非常にフレキシブルな素材の１つにアクリル板があります。現在、アクリル板は様々な分野で活用されており、カラーや表情、厚み、サイズに関しても数多くのものが販売されています。アクリル板は、ディスプレイや水槽などを一般的に見ることができますが、特徴として、透明感が高いこと、造形を自由に行えること、また、ガラスに比べて大幅に重量の軽減が行なえることや破損に強いことがあります。そのために、建築物に利用されることも多く、例えば、トップライトなどの開口部では、破損のリスクを避けるために多用されています。
アクリル板を建築物の屋根として考えた場合、大規模なものとしては、温室などが考えられますが、一般的な住宅の場合には、テラスなどに屋根を設ける場合に利用することになります。概ね、この場合には、下地材を450mm程度に流すことになるために薄いアクリル板でも問題はありませんが、耐候性を考えた場合には、最低でも5ｍｍ程度のものは用意する必要があります。また、取付に関しては、下地部分をジョイント部として行ない、ここでは、できれば、アルミ部材によって押さえる方が的確な方法となります。
アクリル板を屋根に使用する場合には、注意点として建築基準法との兼ね合いがあります。テラス等で屋根が無い場合には建物とはみなされませんが、屋根をかけることで面積に算入されることになり、建ぺい率への影響が出てくる可能性があります。また、都市計画地域においては、最低でも屋根は不燃材で作る必要があり、この場合、隣地境界線から一定の距離がある部分に関してのみ、使用することができるようになります。"