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【ポリカーボネートの特徴−遮熱性】
ポリカーボネートは力学的強度が高い透明樹脂で、ガラスよりも遮熱性に優れているという特徴があります。ポリカーボネート材料の熱伝導率はガラスの5分の1程度で、中空構造のポリカーボネート板で作られた断熱窓はガラス製の製品と比較すると約2倍の遮熱効果があります。このためガラス製の遮熱窓をポリカーボネート製の窓に交換するだけで冷暖房費を節約することができますし、結露によるカビを防ぐことも可能です。さらにポリカーボネートは強化ガラスと比較して150〜200倍の耐衝撃強度を持つので、防犯の観点から見ても優れた材料といえます。さらに自然災害の多い地方ではガラス製からポリカーボネート製の断熱窓に交換すれば、地震や台風が来ても破損を防ぐことができます。ポリカーボネート樹脂は遮熱性が高いだけでなく、他の透明樹脂よりも強度・耐久性が非常に高くて紫外線を透過しにくい材料なので、採光用の天窓としても利用できます。戦前から強度が高くて割れにくい透明樹脂の材料としてアクリルが多用されてきましたが、高い遮熱性や耐久性が求められる断熱窓はポリカーボネートの方が優れています。ただし注意すべき点として、ポリカーボネート製の遮熱窓の断熱性はガラスよりも優れていても壁や床などに使用される一般的な断熱材料よりも劣ります。ポリカーボネートはあくまで採光目的の窓に利用するべきであり、他の断熱材の代用品として使用することはできません。